かかりつけ医について
「かかりつけ医」を持ちましょう
患者さんが気分的にも時間的にも楽に診療を受けられ、日常的な健康管理等を行ってくれる、身近なお医者さんのことを「かかりつけ医」と呼びます。
「かかりつけ医」は、普段から患者さんのことを良く知っているので、万が一、精密な検査や入院の必要な病気が見つかった場合は、患者さんに合った専門医のいる病院への紹介が速やかにできます。そして、入院治療が必要でなくなった場合は、病院から診療所へ逆紹介というかたちをとり、地域の病院の医師と診療所の医師が連携を取りながら患者さんを見守っているのです。
当クリニックは、急な病気はもちろん、心と体の健康のこと、医学や医療のこと、いろいろ些細なことも気軽に相談できる「かかりつけ医」(ホームドクター)を目指します。
「かかりつけ医」のいいところ
- 身近にある診療所なので、待ち時間が比較的短く、受診の手続きも簡単。
- 入院や検査などが必要な場合、適切な病院・診療科を指示、紹介してくれる。
- 家族の病状・病歴、健康状態を把握しているので、もしもの時に素早く対応してくれる。
- 食事面等、日常の健康管理のアドバイスが受けられる。
- 話をしっかり聞いてもらうことができ、気軽に相談しやすい。
- 病気、治療、薬などについて分かりやすく説明してくれる。
「かかりつけ医」との連携

診療所(クリニック)


病院
「かかりつけ医」のしくみ
精密検査や専門的な治療が必要になったとき、病院に行くことになりますが、まずは、かかりつけ医に相談してみましょう。かかりつけ医が適切な病院を紹介します。

病院へは「かかりつけ医」の紹介で
風邪などの日常的な病気のときには、近所の「かかりつけ医」へ。高度な治療や精密検査が必要な場合は、「かかりつけ医」に適切な病院を紹介してもらい、受診しましょう。
「かかりつけ医」の診療情報を持参して診療するとスムーズに受診することができます。
紹介状なしで大病院に行くと
- 「2時間待って診療はたった3分」ということも。
- 混雑を引き起こし、高度な医療を必要とする患者に影響を及ぼすことに。
- 高度な医療が専門のため、医療費が割高になることも。
- 主治医が変わる場合がある。
何科にかかったらよいかわからないとき
「かかりつけ医」がいれば、適切な診療科を指示してもらえます。病院に出かけたはいいが、自分は何科を受診していいのか迷うこともあるでしょう。自分の判断で診療科を選択してしまうと、長時間待たされたあげくに他の科にまわされるということにもなりかねません。
そのようなことを避けるためにも、まずは「かかりつけ医」に相談して、症状に会った適切な診療科を紹介してもらいましょう。紹介状があればより安心です。
- 診療所の検査結果をお持ちいただくことにより重複して検査をしなくて済みます。
- 病気の経過がよくわかり疹断・治療を迅速に進めることができます。
- 初診時にかかる費用が一部かからない場合があります。
介護保険と「かかりつけ医」
介護保険はみなさんが保険料を納め、40歳以上で介護が必要となったときにサービスが利用できるという制度です。「かかりつけ医」はいつも家族みんなの健康状態を把握していますので、介護が必要となったときはもちろん、病気の診療や日常生活のアドバイスなどをしてくれます。
さらに、介護保険で利用できるサービスの中には医師の指示が必要なものもあります。
介護保険で利用できるサービス
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- 短期入所
- 福祉用具の貸与・購入費の支給
- 住宅改修費の支給 など

こんなところにも「かかりつけ医」が活躍しています
「かかりつけ医」は、介護サービスを利用するための「要介護・要支援認定」の流れの中でもたいへん大切な役割を果たしています。
- 申請
- 認定調査・主治医意見書本人の主治医に、心身の状況についての意見書を発行してもらいます。主治医がいない人は市町村が指定した医師の診断を受けます。もちろん、かかりつけ医も「主治医」に含まれます。
- 審査・判定
- 認定・通知
- 介護サービス計画の作成
- 介護サービスの利用開始